「苦手」な新人・後輩と折り合いをつけるには?

【ほっこり言葉でエネルギーチャージ】
~口下手で内向的な性格の20代社員の方へ~

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「いろんな味があっていい
まざりあえば より深い味わいになるのだ」
 
 
 
 
仕事で苦手な人と付き合うには、
どうしたらいいんだろう?
さらに、相手を「苦手」と思う
「イヤな自分」ともどう付き合ったらいいのか?
困ることはありませんか?
 
 
冒頭の言葉は、
マンガ「チキンとひよこ豆のカレー」の一節。
 
春に新人の教育係をまかされた会社員、
主人公の鏡子さんの言葉です。
ランチに、チキンとひよこ豆
あいがけカレーを食べてからの結論。
 
 
以前はというと、、、
 
新人の夏木さんが、お茶をいれてくれたことに、

鏡子さんは「なにこれ」と
言ってしまうほど、
 
それくらい新人の教育係なんて、
「めんどくさい」と思ってました。
 
ただし、鏡子さんは、理由なく、
 
そんなつれない態度をとっていたわけではありません。
 
 
今のままでは仕事の進め方が効率悪いから。
 
それは、逆を言えば、
もっと効率よくやってほしい、
と思うあまり、のことでした。
 
 
鏡子さんは、その後、
とはいえ、夏木さんも悪気はないだろう、
と思うようになります。
 
 
実のところ、後輩の夏木さんは、
鏡子さんに、自分の事情を話します。

「私…お仕事遅いですよね
でも まかされた仕事は
確認しながらきちんとしたいです」
 
 
(※この後輩の夏木さんが、
仕事を確認してから進める傾向は、
内向的な性格の方の特徴の1つとも言えます。
 
同時に、この傾向がある人が、
先輩として自分と似たような人と仕事を進める時も、
それこそ「鏡」を見るようで、
イライラしたり時にはトラブルになることもあります)
 
 
さて、鏡子さんは、気分転換でランチに。
自分のセンパイ・千石さんと
来たカレー屋さんに来ます。

そこで、千石さんが言った
ことを思い出します。
 
 
「あいがけカレーはおもしろいよな
 
味の違う2つのカレーを味わって
2つをまぜると また違う味になって
いろんな味が楽しめる
 
鏡子くんもこれから仕事で
いろんな人に会うだろう
苦手な人も出てくると思うけど
 
そういう相手からこそ学ぶこともあると思うんだ
いろんな味を楽しむといい」
 
 
その後、鏡子さんは、
相手に配慮して声をかけるようになるのです。
 
「夏木さん 昨日は言いすぎてごめんね
少しずつ慣れて効率上げてけばいいからね」
 
 
チキンには柔らかいおいしさがあり、
ひよこ豆には意外な辛さとおもしろい食感がある。
 
 
仕事のやり方や、思い・考えが違う人と、
付き合うのは難しい。
 
とはいえ、相手にも自分にも事情がある。

配慮した上で、
共通の仕事の目標に向けて、どう工夫するか?
人との違いをどう受けとめるか?
 
 
どうせなら、
 
職場で心地よい
関係を目指しつつ、
 
仕事の共通ゴールを見据えて、お互いに試行錯誤する。
 
 
「いろんな味があっていい
 
まざりあえば より深い味わいになるのだ」
 
この言葉は、折り合いをつける 
ヒントの1つになるでしょう。
 
 
 
桑佳あさ「チキンとひよこ豆のカレー」
『ひとりごはん:思い出食堂 特別編集
No.18今日はカレー♪』 
少年画報社、2018/5/28、p.37-46)