ドラマ「Heaven」に見る:「人の役に立つ仕事」ダケだと迷走しがちなワケと対策
- 1.「人の役に立つ仕事」ダケだと、自分軸がブレることがある
- 2.迷走する原因とは?
- 3.決め手はキーワードを具体化して言葉にすること
- 4.そのキーワードを具体化すると、仕事の迷いは減ってうまくいく
- 4.まとめ
1.「人の役に立つ仕事」ダケだと、自分軸がブレることがある
8/20(火)放送のTVドラマ
「Heaven?~ご苦楽レストラン:第7話」を観ました。
TVerで。
舞台は、風変わりなオーナーに、
未経験で失敗しがちなスタッフ
など、一筋縄にはいかないフレンチレストラン。
開店から1年後の夜、
ある妊婦さんが産気づき、
スタッフは一大事に。
「サービスの要」
(なんと唯一の経験者!)の
伊賀くん(演:福士蒼汰さん)は、
うまく対応できず、
他のスタッフと共にオロオロ。
その場に居合わせた常連さんに、
運よくお医者さんがいて
(耳鼻咽頭科でも?!)、
頼もしくも対処してくれました。
すると翌日から、
伊賀くんは、浮かない顔で
こう言い出すようになりました。
「改めて思ってしまいまして……
緊急時には必要ないというか…」
「僕たちはやっぱり無力ですね」
そして、
「自分(たち)は、
ホントに役に立っているのか?
レストランやサービススタッフ
は、何のために必要なのか?」
と思い悩んでいくのです。
**********
1.「人と関わる仕事がしたい」
と就職・転職で仕事を選ぶ時、
2.「人の役に立ちたい」
と選んだ仕事で働き続けていく過程では、
自分の本来の意図とは異なり、
ブレていったり迷走したりすることがあります。
今の仕事で働き続けたい方からも、
就職や転職を希望する時点でも、
うかがうことの多い、
よくあるお悩みです。
これって、なぜ起きるのでしょうか?
例えば確かに、レストランの給仕
と、病院のお医者さんは、
癒しを提供することで
人の役に立つ・人と関わるという
意味では、確かに共通かもしれません。
※うーん、書きながら、
だいぶ、ざっくりしてるなあって思います^^
ただし、
"目の前のお客様すべてを、
どんな状況でも気づかい、
サポートしなければ…"
と捉えると、無理が出てきます。
妊婦さんの状態が急変した時に、
自分はうまく助けられなかった。
この場合、
レストランのサービススタッフ
としての自分を、お医者さんと比べて
「緊急時には必要ない」
「僕たちはやっぱり無力ですね」と言う。
これは、
“いついかなる時も、
誰に対しても役に立ちたい”と
力みすぎ、自分を過小評価し、
こじらせすぎているのです。
2.迷走する原因とは?
「人と関わる仕事がしたい」や
「人の役に立つ仕事がしたい」など、
自分が
<好き・大切にしたいキーワード
の拡大解釈>をしていると、
自分軸はズレていきます。
※これって、
「ものづくり」「PR」「サポート」
なんかの場合も、同様に見られます。
言葉の漠然としたイメージに引きずられて、
もともと目指していた意図とは
異なる解釈をしたことで、
こじらせてしまいがち、なわけです。
<好き・大切にしたいキーワード
の拡大解釈>を、
どうせなら効果的に防ぎたい。
そのためには、
どうしたらいいでしょうか?
3.決め手はキーワードを具体化して言葉にすること
「自分が好き・大切にしたい
と思うキーワード」を、
拡大解釈して行き詰まる・
迷走するのを防ぐ。
そのカギは、
抽象的・短いキーワードの表現を、
文章で表現できるまで、
具体化することです。
◆
【サービスの場面や種類、自分自身の関わり方】
(例:伊賀くんの場合)
※わたし・佐藤さおりの想定です。
伊賀くんがセリフとして語ったものではありません。
あしからず^^
・いつ・どんな場面で?
(例:夜に1日の締めくくりとして、
フレンチ・レストランで)
・誰に喜んでほしいか?
(例:働いている方や、
友達や家族と連れ立ってのお客様など)
・どんな悩みを解決したいか/どんな希望をかなえたいか?
・どんな目的で関わるか?
(例:働く方の“自分へのご褒美”、
友達やご家族連れの方には
ちょっと記念日のお祝いのために。
特別な日の“ごちそう”となる
フレンチ料理とワイン、
居心地の良い場・機会を提供する)
・どんな行動・関わり方ができたら、うれしいか?
(例:サービス・ドラン
(ホールスタッフ・給仕)として、
落ち着いた態度で、
心地よい距離感を大切に、
工夫しながらサーブするなど)
◆
「自分が好き・大切にしたい
と思うキーワード」の
問題点は、
いろんな意味や解釈が含まれ、
あいまいでザックリした捉え方を生み、
しなくていい不安・迷いが
生じやすくなること。
あくまで一例ですが、
先ほどのように
具体的に語れるようになると、
「キーワード」はムダ・無理が減って、
明確に洗練されていきます。
仕事を続ける・選ぶ中で
迷走することもなくなっていきますよ。
4.そのキーワードを具体化すると、仕事の迷いは減ってうまくいく
さて、サービスの伊賀くんは、
仕事を通じて、
お客様の「どんな希望をかなえたいか?」について、
具体的に言葉にして話せました。
「人の役に立つ仕事」を、
一歩進んで具体化したことで、
落ち着きを取り戻していきます。
◆
「役に立たなくなんかないですね。」
「香宮(かみや)様は、
仕事が早く終わって解放された
時間をここで過ごしてくださってる。
他のお客様も、日常を戦いぬいて、
そして楽しい夜を過ごすために
この店にいらして下さる。
その時間を共有できるのは
なかなか……いや、
とてもいい仕事だと、いま分かりました。」
◆
伊賀くんの場合、実は、
大学受験当日のトラブルから、
意図せず急きょ、
前職のレストランで就職した経緯もあります。
※第3話で
さらに、
・誰に対して、どんな役に立ちたいだろうか?
・どんな行動・関わり方ができたら、うれしいか?
を、はっきり具体的に語れるレベルになっていけば、
さらに持ち味や能力を発揮して、
イキイキと活躍できることでしょう。
4.まとめ
「ドラマ『Heaven』に見る、
「人の役に立つ仕事」ダケだと
迷走しがちなワケと対策
~好き・大切にしたいキーワードの
拡大解釈にはご注意を~」
をご紹介しました。
「人に関わる」仕事の他にも、
「ものづくり」「PR」
「事務」「サポート」などでも、
同様に行き詰まる例はよくあります。
「わたしって何のためにこの仕事してるんだっけ?」
「就活・転職で不採用が続いちゃってる、困ったな。。。」
そんな時、ぜひ試してみてください。
◆
【今日のヒント】
皆さん、
あなたが、仕事で
「自分が好き・大切にしたい
と思うキーワード」は、何ですか?
・どんな人・モノ・データに関わる仕事?
・どんなお客さん・取引先のために?
・どんな人と働きたい?
・どんな時に、どんな場面で関わりたい?
・なぜそれが好き?大切にしたい理由は?
・どんな規模で?いくらくらいの予算で?
・どんな頻度?どんな量を?
皆さんが、今日も伸び伸びイキイキ働けますように。
エールを送ります。
◆
以上、佐藤さおりでした~
口ベタ・内向的な性格専門
<気持ちセルフケア>習慣ガイド(from 働く持ち味シナジーラボ)